玻璃器蔵:蔵書 No005
    『週末の和ガラス』              河本 慶子 著   

「週末の和ガラス」                (平成14年        


「週末の和ガラス」          河本慶子著

1,郷愁をさそう                明治の初期に近代的なガラス工業技術が西欧から導入されましたが、それ以降徐々にその製造技術も発達し、明治後期から大正時代には模倣から脱して色彩豊かな氷コップなど日本独自色が表れるようになりました。またそれと歩調を合わせるように、一般の家庭にも様々な実用品が普及するようになりました。これらは皿、コップ、小鉢やボウルなどの食器類からデカンタ-、アイスぺ-ル、花瓶、さらには電笠、ランプやガラス絵に至るまで幅広い裾野を持っています。これらには共通して、発展途上の技術とあういまった素朴な和ガラスの温かさが感じられます。

2,対象を気軽にしぼれる                              いろいろな国で作られて来た様々な洋ものがラスは、その歴史の古さとあいまって圧倒的に数が多く、日本だけに限定された歴史の浅い和ガラスの比ではありません。多数の洋ものの中から実際に自分の目で見て探すとすれば、やはり現地に行かなければなりません。そのための予備知識も、多くは日本から仕入れた限られたものになるでしょう。「自分で好きなものを集めること」が、変わることのないガラス集めの基本姿勢だとしても和ガラスの世界では解説書を読むことはもちろんのこと、これらを専門に扱っている業者さんを通して裏話などを聞く機会に出会えることも多いのです。こうした想像を広げる周辺の余地があればあるほど、愛着を持ってガラスを眺めることができると思っています。

3,今に生きる骨董                                 刺身皿、徳利、素麺鉢などは、同じ用途に利用される現在でも形や配色をはじめとして、使うのに何ら違和感を感じることはありません。むしろ適度な重量感に安らぎさえ覚えます。昔、おじいさんやおばあさんが実際に使ったことがある氷コップや、子供相手の駄菓子屋さんに置いてあった「飴屋瓶」などは、今でも飴やお菓子入れとして使えます。実際に使わないでインテリアとして飾る場合でも、不思議と日本家屋にマッチし、くつろぎの場を提供してくれます。電笠をつけた電球を灯すと蛍光灯では味わえない優しい光に包まれ、何やらロマンチックな竹下夢二の世界が出てくるようです。

4,名工たちの技                                  和ガラスの制作年代を特定することは難しいと言われていますが、時代時代を代表するデザインやガラスの質はこれを推定する有力な方法のひとつです。また、直接的な手がかりとして、ガラスにイニシャルが刻印されている場合もあります。書物などに無紹介されている有名なカットの黒田貞松や鈴木清太郎、プレスの糸永新太郎や野々村藤助などの作品を一般の骨董市でもみつけることが出来ます。こういった名工たちの活躍した時期は書物などにも記録されています。

5,習うより慣れる                                 和ガラスの歴史は比較的浅いもので、また解説書なども少ないことなどから難しく考える人もいらっしゃるかもしれません。高価な江戸がラスほどではないけれど、マニアものとして今では高値で安定してしまっている氷カップは別としても、明治以降の和ガラスには値段も比較的安くて手に入るものが、まだまだたくさんあります。「本当に古いものは何だろうか?」とか「将来値上がりするんだろうか?」などと雑念に左右されることなしに、自分なりにお気に入りのガラスを手にすることから始め、目を肥やしていったらどうでしょうか?体力と気力、さらに根気があれば、きっと自分の感覚にぴったりのガラスを見つけることが出来るでしょう。

                   【参考文献】  「週末の和ガラス」 河本慶子著

「週末の和ガラス」HP
クリック

 

       

       和ガラス    フォトギャラリー

お知らせ及びお詫び

現在、フォトギャラリ-に掲載しております写真は、大門蔵内の仕分作業中のためまだ一部しかアップされておりません。作業が完了したものから順次アップして参りますので、大変に申し訳ございませんが全品掲載まではもう暫くお待ちください。 

詳しくは「善光寺大門蔵

NEWS

【クリスタルパレス:万原子力発電国際産業制作品大展覧会】(2012)

ギャラリ-の暗闇で輝くウランガラスで制作されたシャンデリアや巨大なウランガラスの蜘蛛が浮かびあがる姿はウランという鉱物がもたらした強大な原子力に対する示唆を与えてくれる。(美術手帖引用)

【大蜘蛛伝説】(2018)

武蔵野ミュージアム
「米倉+ジュリア展
                  だから私は救われたい」
                               (11/6~3/7)

鑑賞できる美術館

「洋燈藏蔵書」新書紹介

日本近世・近代ガラス論考
岡本文一著 令和2年新潮社 

西洋から伝来したガラスの日本における近世・近代のガラスの歴史を専門的な製造技術から考察した論考書です。
日本のガラスに興味をお持ちの方にはおすすめの一冊です

岡本文一(おかもとぶんいち)
早稲田大学卒業
東京ガラス工芸研究所
明星大学教授、名誉教授

玻璃器蔵 蔵書
「近世・近代ガラス論考」

NEWS

abn長野朝日放送「いいね!信州スゴジカラ」12月19日放送【書道のまち長野市篠ノ井の書在地】で当店所蔵の川村驥山扇揮毫「福喜受栄」額と貴重な驥山扇のプライベート8mmが当店元会長夫人のインタビューと供に放映されました。
12月25日まで番組HPで全編閲覧が出来ます。

看板&家宝
「川村驥山扇 揮毫」

 東京都感染防止徹言底宣

                               整理番号:105633

臨時休業延長のお知らせ

2020年5月6日

新コロナウィルス「緊急事態宣言」延長されたことに伴い、当店も臨時休業期間の延長をさせていただきます。
【臨時休業期間】
2020年4月13日~5月31日

*KEIROW町田中央ステ-ションも臨時休業を延長させていただきます。
緊急連絡先042-737-6013

当店は東京都の休業要請に協力し感染防止に務めます。

臨時休業のお知らせ

2020年4月10日

新コロナウィルス感染拡大に対し政府から4月7日「緊急事態宣言及び東京都から「緊急事態措置」が発令されたことに伴い、当店も下記期間を臨時休業させていただきます。
【臨時休業期間】
2020年4月13日~5月10日

*KEIROW町田中央ステ-ションも同期間臨時休業をさせていただきます。
緊急連絡先042-737-6013

NEWS

NHK「チコちゃんに叱られる」2月28日放送【石油ランプの秘密】で当店HPの石油ランプの資料が使用されました。

2020年2月24日

ネットショップ オ-プン
ショッピングモール
「BASE」

リニューアル履歴

2020年2月14日

和ガラス
フォトギャラリー
「暮らしの中で・・・・・」
数枚ですが掲載しました。
よろしかったらご覧下さい。ご覧下さい。

2019年2月24日

新規追加バ-ナ-
「ウランガラス同好会HP」

2018年2月14日

「鑑賞できる美術館」
隈研吾氏デザインの「富山市ガラス美術館」を追加登録しました。ガラスの器「キクズ」が気になります。

2016年12月01日

「長野 見どころガイド」 のペ-ジを更新しました。 当店ともゆかりがある書道家川村驥山の作品を展示する「驥山館」の紹介です。  またご縁があって当店にも川村驥山扇 揮毫の額と掛け軸を収蔵してます。

2016年8月25日

「長野 見どころガイド」 のペ-ジをアップしました。
​善光寺大門蔵のある長野市周辺を中心に信州・北信地区の見どころをご紹介してます。

2016年8月9日

安川巌著​「原色圖説洋燈考」のペ-ジをアップしました。

2016年4月19日

「ガラスがわかる用語集」「鑑賞できる美術館」の  ペ-ジをアップしました。

takizawashoten@dune.ocn.ne.jp

メールでのお問合せは24時間受け付けております。お気軽にご連絡ください。

「お問い合わせフォ-ム」クリック